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マレーシア留学
マレーシアの語学学校
マレーシアのほとんどの語学学校は当然のごとくクアラルンプールに集中しており、中でもBukit BintangやKLCCと言った中心都市部に集中しています。
【クアラルンプールのツインタワー(昼と夜の写真です KLCC)】
【Bukit Bintangの街並】
マレーシアの語学学校はホテルやショッピングモールの中にオフィスや教室を構えていることが少なくありません。従って欧米やフィリピンの語学学校のように広々としたキャンパスで大々的に多くの学生を抱えて・・・と言ったマンモス校はほとんどなく、小規模でアットホームな雰囲気の学校が多いです。
その分、駅や中心街からのアクセスが良く周辺環境も数多くの飲食店やコンビニ、ショッピングモールと利便性が高いと言えるでしょう。
国籍バランスは中東や旧ソ連(主にカザフスタン)の国々からの学生が大多数で、他国の留学と異なり男性留学生が多めです。(日本人学生も近年徐々に来ています。)
フィリピン留学の場合には大部分が韓国人と日本人、そこに台湾人やロシア人、中東や南米の国籍がチラホラ・・・と言う国籍バランスですが、マレーシアの国籍バランスはまた事情が大きく異なると言うことですね。
これは地理的に近いと言うこともありますが、ビザのアセスメントレベル(国籍の信用度)の問題があり、中東の人々は欧米圏への留学をしたくてもなかなか簡単にオーストラリア留学などが難しいことが挙げられます。
学校ではオーストラリアやカナダ、ニュージーランドほど欧米人と共に学ぶ機会は多くはないでしょうが、街を歩けばビジネスや観光、ロングステイで来ているヨーロッパ系の人々を見かける機会は多々あります。
授業時間や1日のスケジュールは?
学校やコースによっても多少の違いはありますが、スタンダードなコースですと1日4時間~5時間となります。
朝9時からスタートし、12時~13時(若しくは13時~14時)にお昼休憩が入り、午後にも1,2時間のクラスがあります。欧米留学と同様でお昼過ぎには授業は終わるので、夕方のフリータイムはリラックスや観光、他国から来た学生との交流に時間を割くことができ、フィリピン留学程の勉強のハードさはありません。
学校によっては午前のみ、午後のみのパートタイムコースを取ることも可能です。
1クラスの人数は?
少人数制を謳っている学校の場合で1クラス8名~12名で、一般的な学校の場合1クラス15名となります。(多い学校になりますと1クラス20名を超える学校も中にはあります。)
夏休みの入るピークシーズンではなかなかありませんが、夏休みが終わり、雨季に入った閑散期であれば、通常1クラス15名だけどもそこまで学生が集まらず、結果的に少人数制クラス(8名程度)になることは可能性としてあり得ます。
通常は1クラス15名程度のグループレッスンのみがコース内で提供される授業ですが、オプションでプライベートレッスン(マンツーマン)を追加することも出来ます。ただし、費用相場は3,000円~5,000円と日本並みの価格です。
これはフィリピン留学のマンツーマンレッスンの2倍から3倍以上の価格帯となります。
マレーシア留学の場合、講師は基本的にネイティヴ(イギリス人が多いです)が担当しますので、マンツーマンレッスンはそれなりの価格になってしまいます。
フィリピン留学との費用比較・授業比較
学校やコースにもよりますが、平均的なフルタイムの語学学校で学費は月6万円~8万円程度が相場となります。
多くの学生さんは欧米のワーキングホリデー同様にフラットシェアをされる方が多いのですが、2、3人部屋のシェア費用が大体こちらも月6万円~8万円程度が相場となります。(ホームステイをすることも可能ですが、宗教的制約や文化の違いが大きいため(禁じられた食べ物や断食もありますので)、あまりホームステイを選択される学生さんはいらっしゃいません。)
トータルしますと、2、3人部屋で月12万円~16万円と言ったところで、フィリピン留学の2、3人部屋の場合と費用はほぼ同額となります。
注意点として、毎日3食が上記金額に含まれるフィリピン留学と違い、マレーシア留学の場合食事代は含まれておりませんので、食事代を考えるとフィリピン留学よりもお金はかかる可能性はあります。(特に宗教的にお酒NGの国ですので、お酒を飲む場合には欧米系や日系、中国系のレストランを利用することになりますので、割高となります。)
※現地の安いレストランや食堂、屋台で食事する方や自炊をするのであれば月2万円程度見ておけば良いと思いますが、アルコールを飲まれる方や欧米・日系レストランで食事する場合、出費はかなり大きくなります。
ただし、フィリピン留学の場合も現地支払費用として光熱費実費やビザの延長費用、テキスト代や各種手続き費用(外国人登録証や就業許可)で月額2万円程度はかかりますので、その辺を考慮すると最終的には同額と考えて良いでしょう。
要するに、留学費用(学費+生活費の総計)はほぼ同じと言うことですが、授業カリキュラムや内容は以下の通り大きく異なります。
マレーシア | フィリピン |
---|---|
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つまり、留学費用としての絶対金額は同じですが、1コマあたりの実質的な費用を比較すると、やはりフィリピン留学の方が圧倒的に割安と言えると思います。
マレーシア留学・予算モデルケース
English Language Company, Malaysia(ELC)
学校詳細
学校はクアラルンプールで一番の繁華街のブキッ・ビンタン駅とインビ駅のちょうど週間に位置しており、レストランやフードコート、カフェが沢山あり大変便利な環境です。
学校内は活気があり、ソーシャルアクティビティーは週2~3回程行われており、学生同士の交流も取りやすい環境を提供されております。
授業はオーストラリア/UK/USA/NZのネイティブスピーカーがELCシラバスに沿って行われています。
また、学校のクオリティーを保つために定期的に母体のオーストラリアELC学校担当者が現地視察に来ています。
お見積り
Intensive General English(25時間/週)コース8週間 + 学生アパート(Twin Sharing)8週間
- 授業料:USD1,320(USD165/週×8週間)
- 教材費:USD160
- 入学金:USD100
- 宿泊先手配料:USD100
- 滞在費:USD600
- 空港ピックアップ:USD100
- 学生アパート保証金(退寮時返金):USD300
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合計:USD2,680 (約32万円※1ドル120円計算の場合)
※正確なお支払金額は、弊社からお支払い案内をさせて頂く日のみずほ銀行米ドルレートで計算させて頂きます。
Sheffield Academy
学校詳細
Sheffield Academyはクアラルンプールの中心という好立地にあり、オーストラリアのシェフィールド・カレッジが運営するマレーシア校です。
授業では個々の学生へ十分な配慮が配れるように少人数制のクラス(8~15名)を取るようにしております。
また、Sheffield Academyの授業は1日6時間とマレーシアの語学学校の中でも長いのが特徴です。
午前9 時から12時のモーニングセッションではテキストを使用して四技能をバランスよく学びます。
午後はスペシャルクラスとなり、ライティングやスピーキングに特化した授業を受講し、最後の1時間はその中でもご自身が一番弱い部分を学んでいきます。さらに講師は全てネイティブスピーカーです。
お見積り
English course(30時間/週)コース8週間 + 学生アパート(Twin Sharing)8週間の場合
- 授業料:RM3380(RM1690/月×2ヶ月)
- 教材費:RM250
- 入学金:RM350
- 宿泊先手配費用:USD50
- 滞在費:USD460(USD230/月×2ヶ月)
- 空港ピックアップ:USD100
- 学生アパート保証金(退寮時返金):USD300
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合計:RM3980+USD910 (約24万円)
※正確なお支払金額は、弊社からお支払い案内をさせて頂く日のみずほ銀行米ドルレートとマレーシアリンギットレートで計算させて頂きます。
→ Sheffield Academy学校パンフレット1
→ Sheffield Academy学校パンフレット2
その他経費 ※両校、或いは他校の場合も同様にかかる費用
- 語学学校手配費用:54,000円(税込)
- 送金手数料:5,940円
- 現地必要費用:約70,000円(USD300/月×滞在期間)
※食費・交通費・水道光熱費実費分。
※お小遣いは含んでおりません。 - 海外旅行保険:約30,000円(15,000円/月×滞在期間)
※保険内容次第で1ヶ月18,000円程度になる場合もございます。 - 往復航空券:約65,000円
※出発空港、渡航時期により異なります。
トータル費用は?
- English Language Company, Malaysia(ELC) → 【約544,940円】
- Sheffield Academy → 【約464,940円】
※上記費用はお部屋割り、航空券の金額、レート次第で多少変動致します。
※学校からの請求書の内容が確定の値段となります。上記費用はあくまでも目安として頂ければ幸いです。
マレーシアの生活
治安の良さ
クアラルンプール中心街は人通りも多く高層ビルが街を照らしており危険な犯罪は多くありません。
フィリピン同様、スリや置き引きなどの軽犯罪はもちろんマレーシアでも皆無ではありませんが、過敏になる程の治安の悪さはありません。
客引きも多いは多いのですが、全くしつこさがなく不快感や危険を感じることはありません。
どちらの国も一般的な海外での危機意識を持って行動していれば特に危険な国と言うわけではありません。(マレーシア留学の方が自由な時間が多くなりますので、よりご自身で注意を払う必要がありますが、全体的な治安面ではマレーシアに軍配と言えるでしょう。)
生活インフラ
電車やモノレールが走っており非常に便利です。費用も安く乗り換えもシンプルなので2,3日で乗り方もマスター出来ることでしょう。
学校は市街地に多いのですが、市街地は家賃も高くなることから、4駅程離れた郊外に住みつつ電車やモノレールで通学する学生が多いです(片道100円程度)。
線も多いので特に時刻表を気にせず駅に向かっても大きなビハインドはありません。
切符ではなく、写真のようなトークンで改札を通過する点もユニークです。
このように電車やモノレールが発達していますので、タクシーを使うこともほとんどありませんが、タクシーも初乗り100円弱程度です。(時間帯によってはひどい渋滞とほぼ確実にボッタクリにあうことになりますので、公共交通機関を利用する方が無難です。利用するのはどうしても夜遅くなってしまった時程度だと思います。)
インターネット
クアラルンプール市内はネットスピードも早くてサクサクです。
海外レンタルポケットWi-Fiを持っていれば気軽にインターネットが出来ますし、日本から持って来たデバイスをカフェやショッピングモールでフリーWi-Fiを繋ぐことも出来ます。
学生寮もWi-Fi完備で寮の費用に含まれている学校がほとんどです。
フィリピン留学と比べるとネット環境はややマレーシアに分があると言った所でしょう。ちなみに私は日本で契約したこちらのポケットWi-Fiを今回は持参しました。パソコンとスマホで接続しましたがサクサクでした。
衛生面
日本ほどとは言えませんが、マレーシア(クアラルンプール)はアジア諸国の中でもかなりキレイな部類で衛生的な国(都市)と言えるでしょう。
もちろん、フィリピンであれ、マレーシアであれ、場所にもよるのですが、クアラルンプールの市街地はショッピングモール等の商業ビル内が非常に多く、中はピカピカです。
道路も歩道も整備され、ゴミもほとんど落ちていません。(この辺はセブなんかに比べると大きな違いと言えます。)
マレーシアはトイレも他の東南アジア国に比べると非常に綺麗です。(もちろん、これも場所によってはひどい所もありますが。)洋式と和式があり、紙は流せます。
マレーシアはタイなどと同様トイレが有料の所も一部ありますがせいぜい20円~100円程度です。
また、ショッピングモールが非常に多いことは先述の通りですが、無料の所もかなり多いです。(有料より無料の方が多いと思います。)
学生寮ってどんな感じ?
短期長期に関わらず、ほとんどの方は学校が手配している学生寮に滞在します。
学校側が手配する学生寮にもよりますが、寮は徒歩圏内または交通機関を使って20分程離れた場所にあり、費用はインターネット代含めて2人部屋だと月3万5千円~、1人部屋だと5万5千円~程です。
アパートメントタイプの学生寮の場合は、共有のプールやジムなども完備されており、自由に使う事ができます。
長期滞在の場合だと、自分でシェアハウスを見つけることも可能ですが、何かトラブルがあった時は自分で解決する必要がある為、学校が管理している学生寮に滞在する方が無難です。
ちなみに、カザフスタン人は日本人以上に綺麗好きですので、カザフスタン人が多めの語学学校は学校も寮も綺麗であることが多いです。
マレーシアが向いている人ってどんな人?
マレーシア留学はフィリピン留学のような詰め込み型の学習形態ではありません。
- 全寮制で缶詰&1日8時間~10時間の勉強はちょっときつい……
- 海外生活を体験しながら英語の勉強もちょっとはやってみたい!
- だけどオーストラリアやカナダほどの費用はかけられない……
- 先進国並みの利便性をある程度確保した生活がしたい!
- 一度マレーシア(クアラルンプール)に行ってみたい!
そんな方には非常に良いと思います。(ただし英語の成果面ではフィリピン留学ほど多くを望むことは出来ません。)
3ヶ月まではノービザで勉強も観光も出来ますので、格安短期留学をお考えの方には良いでしょう。(勉強期間を延長したい場合、観光ビザから学生ビザへ切替は現地では出来ませんので、必ず日本へ一時帰国しなければなりませんので注意が必要です。)
マレーシアを挟んだ3か国留学をする学生も増加中!?
1か国目
フィリピン留学で半年間かけて一定レベルの英語の基礎力と会話力を身に付ける。(最も安く最も成果が出る段階)
2か国目
マレーシアで3ヶ月(ノービザで滞在可能)IELTSコースを取ってアカデミック6.0取得(IELTSコースはフィリピン留学でも取得可能ですし、そちらの方が成果は出やすいのですが、「フィリピン生活に6ヶ月で飽きた」「マレーシアにも行ってみたい」等の理由で国を変える方もいらっしゃいます。)
3か国目
オーストラリアやカナダの欧米圏で専門学校へダイレクトエントリー
上記のような流れです。1か国目、2か国目の英語基礎力作りとIELTSポイントの獲得自体もオーストラリアやカナダでやることはもちろん出来ますが、費用や時間は1.5倍~2倍近くかかるでしょう。
3か国留学をされる方はまだまだ決して多くはありませんが、今後マレーシア留学の盛り上がりを受けて増加していく可能性は高いと思います。
マレーシア & フィリピン & オーストラリア 比較表
マレーシア |
フィリピン |
オーストラリア |
|
---|---|---|---|
金額 | |||
生活費 | 8万円 | 7万円 | 13万円 |
授業料 | 8万円 | 8万円 | 13万円 |
授業 | |||
グループ | 5コマ | 3コマ | 5コマ |
マンツーマン | ― | 5コマ | ― |
英語の伸び | |||
衛生面 | |||
利便性 | |||
自由度 | |||
国籍バランス | |||
仕事 |
マレーシアは留学業界では「アベレージの国」と言われています。
フィリピン留学ほど突出した英語へ力点を置いた集中力や成長力はありませんが、比較的治安も良く衛生的で利便性も高いため、日本人にとっては過ごしやすい国だと言えます。
その一方で欧米並みのカリキュラムを取り入れつつも、欧米圏やシンガポールほど費用が高いわけでもありません。国籍バランスもオーストラリアやカナダのように世界数十ヶ国から学生が集まると言うわけではありませんが、フィリピンほど偏りがあるわけでもありません。
特段の強みがあるわけではありませんが、平均的な環境を備えている国がマレーシアであり、留学地として選定される都市がクアラルンプールなのです。
留学の目的は様々ですし留学地によって環境やシステムは大きく異なります。一概にフィリピン留学が良いわけでも、マレーシア留学をお勧めするわけでもありません。
大切なのはご自身の目的と要望に合った留学地を正しく選定し、後悔しない留学と将来の自己実現を果たすことだと言えます。
マレーシアの語学学校にご興味がある方は、こちらに一覧や各語学学校の特徴や料金表をまとめておりますので、是非ご参照下さい。
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