フィリピンの災害は水害がほとんど
多くの島々で構成されているフィリピンの災害は、都市や地域によってまったく様相が異なります。フィリピンには雨期と乾期がありますが、このうち災害が発生しやすいのは雨期です。雨期は集中豪雨となることが珍しくはありません。そのため、フィリピン国内の各地では、豪雨によって引き起こされるさまざまな被害が出ることもあります。フィリピンの学校は比較的安全な場所に立地していることが多いため、留学中に災害に巻き込まれる可能性はほとんどありませんが、留学する時期によっては、豪雨などによる災害に巻き込まれる危険も考えられます。フィリピン留学する際は、前もって自分なりの対策を取っておき、情報を集めておくことが大切です。
フィリピンで起こる主な災害は台風です。日本でも台風による甚大な被害が各地で相次ぎますが、これはフィリピンにおいても同じと言えます。マニラやセブなど大きな都市ではインフラが整備され、災害にはある程度耐えられる町作りがなされていますが、台風の規模によっては浸水や洪水などが引き起こされることもあります。一方、地方の都市の場合インフラ整備が追いついていないところもあり、台風は意外とあなどれない災害と言っても良いでしょう。
フィリピンには毎年数十個の台風が襲来します。そのほとんどが雨期に集中しており、規模は大小さまざまです。セブなど一部地域では台風がほとんど襲来せず、雨もさほど強くならない環境にあります。バギオのような山岳地帯では、雨期に土砂崩れも発生します。頻度はとても少ないですが、道路が寸断されることもあります。
また、フィリピンでは地震も時折発生します。日本はほぼ毎日のように全国で地震が発生していますが、これは国全体が火山地帯にあるためです。フィリピンも日本と同じく火山地帯にあり、地震が発生することがあります。しかし、発生頻度は日本ほどではなく、規模も比較的小さいため、日本のように地震が頻発することはありません。フィリピン留学中に大規模な地震災害に遭う危険は、ほぼゼロに近いと言えます。
このような災害から身を守るためには、留学先で避難場所と避難経路の確認をしておくことです。学校によって対応が異なりますが、災害対策マニュアルを作成している場合もあります。万が一学校に居る際に災害が起きたときは教師の指示に従い、寮や宿泊先、その他外出中に巻き込まれた際は、安全な場所を見つけて、すみやかに避難することが大切です。