【フィリピン留学V.S欧米留学】勉強時間や授業スタイルはどう違う?
フィリピン留学と欧米留学では生活費や授業料に結構な金額差があります。概ね、フィリピン留学の1.3倍〜1.5倍が欧米留学の場合には必要になります。
それにも関わらず、学生さんの英語の伸び方を見ていると、フィリピン留学に大きく分があると言えます。
一体どういった点が異なるのでしょうか?
カリキュラムと勉強時間
まずはカリキュラムの違い。
欧米留学の場合、学校やコースによって多少の違いあれど、大体9時に授業開始で午前中3時間。12時〜1時間のランチタイムを挟んで午後1時間。(学校によっては2時間授業或いは1時間授業+義務自習1時間と言うカリキュラムが多いです。)
つまり1日の勉強時間は4時間〜多くて5時間程度なんですね。
一方のフィリピンはどうか?これはあくまでも一例ですが、セブの語学学校SMEAGのカリキュラムです。
見て頂ければわかると思いますが、1日12コマ。朝の課外授業を入れると朝の6:40から朝食・昼食・夕食を除けば夜の20:40までノンストップで英語学習です。
ここまで詰め込んでいる語学学校はフィリピン留学でも珍しい方ではありますが、1日8時間程度の学習はフィリピン留学では当たり前です。
つまり、費用は3分の2程度なのに授業時間は欧米留学の倍なんですね。だから成果が出るのです。
英語学習をしている方は「多聴多読」と言う言葉を聞いたことがあると思いますが、結局は英語も数稽古が大事だと言うわけです。何もフィリピン留学が特別なわけでも、フィリピンと言う国が魔法の国なわけでもありません。
単純に欧米留学よりも2倍勉強するので成果も2倍と言うごくごく当たり前の話なのです。
クラス人数
まず大前提として、フィリピン留学はマンツーマンレッスンがメインです。1日の授業の半分以上はマンツーマンレッスンで、1日4コマ〜6コマは確保されている学校がほとんどです。
長い学校ですと1日8コマ〜10コマのマンツーマンレッスンが確保されている学校もあります。
マンツーマンレッスンはこんな感じで文字通り先生と1:1で授業が進みます。
一方の欧米留学はどうか?
授業はグループレッスンのみで1クラスの人数は12名〜15名程度がスタンダードになります。(マンツーマンや少人数は基本的にはなく、あったとしても費用がもの凄く高くなります。)※オフシーズンや欠席者がいると結果的に10人〜12人程度になることもあります。欧米留学の場合には1クラス10人ですと「少人数制の学校」とアピールしていることが多いです。
カナダ
オーストラリア
ニュージーランド
イギリス
・・・・・・
フィリピン以外のアジア留学でも同様のことが言えます。
マレーシア
フィリピン留学にもグループレッスンはありますよね?
はい、あります。1日の授業の内5コマがマンツーマンレッスンだとすると、3コマがグループレッスンと言った割合です。
フィリピン留学のグループレッスンは、1:4や1:8程度の少人数グループレッスンであることが特徴です。
学校によってはネイティヴ1:4のクラスもあります。
人数が少ないと何が良いのか?【話す分量】
1クラスに12人いるのか、1人なのか。
1クラスに15人いるのか、4人なのか。
同じ1コマ50分だとしたら、1人当たりの話す時間はどちらが長いと思いますか?
仮に全員に平等に話す時間を与えられたとしても、1コマ50分で1クラスに15人いる場合、1人当たりの持ち時間は3分ちょっと。
これではなかなか英語力(特に会話力)が上がらないのも当然の話です。スピーキングは特にですが、話せば話すほどうまくなりますし、話さなければ全くうまくなりません。
私はオーストラリア滞在歴10年以上の友人がいますが、未だに全く英会話が出来ません。(つまり、その国に単に滞在し、その国の空気を吸っているだけでは英語は決してうまくならないと言うことです。)
クラス人数が少ない程ご自身が話す時間割合は相対的に多くなります。
また、1:1の場合、クラスルームにはご自身と先生のみですし、先生の方から話すように促してくれますので話す分量それ自体はかなり多くなります。
人数が少ないと何が良いのか?【授業の質】
1クラスに12人〜15人いると、先生の注意も散漫になります。
これは先生の心構えの問題ではなく、全員を平等に見ないといけませんので、当然1人当たりの生徒に割ける先生の注意や時間は15分の1になります。
一方で、マンツーマンの場合先生は目の前の生徒にだけ集中すれば良いのです。
目の前の生徒が正しい英語を使う為だけに指導する。
目の前の生徒が英語が出来るようになる為にだけに指導すれば良いのです。
フィリピン留学の授業の特徴として「即時訂正」が挙げられますが、「間違いはすぐに直す!」これを徹底しているからフィリピン留学では「間違える→訂正されて間違いに気づく→正しい英語使う」となり、英語が伸びるわけです。
東進ハイスクールのカリスマ英語講師である安河内先生も以下のように仰っています。
例えば欧米留学の場合、発音ひとつとっても、1人1人細かくチェックしていく物理的時間はありませんので、「リピートアフターミー」で全員一緒に英語を発音したり、隣に座った学生同士でチェックするのが大人数クラスの宿命です。
しかし先生も絶対音感があるわけではありませんし、15人一斉にワッと言われて○○さんは発音が間違っていたよとか、××さんの発音はもう少しこういう風にした方が良いよといちいち指摘してくれると思いますか?
当然そんなことはありません。
また、多少のスピーキングの練習にはなるとしても、英語の出来ない学生同士で言い合いっこして十分なチェック機能を果たしていると言えると思いますか?
あなたが仮にビギナークラスだとしたら、その言い合いっこをしているあなたの発音チェックをしている友達もまた英語力ビギナーなわけですよね?
当然、同じビギナーなわけですから、発音や文法の間違いを指摘してくれる程の能力は持ち合わせていません。(持ち合わせていないからビギナークラスにいるのです。)
どうしても欧米留学の場合
- 先生 対 多人数生徒(1:多)
- 生徒 対 生徒
の図式に陥ってしまいますが、フィリピン留学の場合は、
- 先生 対 少人数生徒(1:少)
- 先生 対 生徒(1:1)
の図式がメインとなるのです。
間違いを正す体制が出来ていないと「間違い自体に気づけず」、正しい英会話や英語力アップは望むべくもありません。
フィリピン留学では、間違った英語をきちんと正し、より適切な使える英語力を築きあげていく為のカリキュラムと授業スタイルが用意されており、他国に比べて【筋肉質な濃い授業】が受けられると言えるでしょう。
また、授業ペースも各学生に合わせてもらえるのもメリットですね。
わからなければより解説を詳しくゆっくりともう一度。
完全に理解している箇所であればスキップ。
他の学生に気を遣う必要がないので自由自在です。
この辺の【金銭面の安さ】と【勉強時間の長さ】、【筋肉質な授業による英語力アップ】が組み合わさり、費用対効果の高い留学地として日本人に好まれるようになっているのです。