フィリピン留学前に確認!フィリピン生活のお金に関するトラブルと対処法
フィリピン留学中は寮生活になり食事も提供されるため、基本的には自分の財布からお金を出す機会は少ないです。
しかし、週末は友人や先生と食事に出かけることもあると思いますし、「お土産を購入する」「アクティビティに参加する」などご自身の財布から支払う可能性もあります。
もちろん、出費自体はご自身でのコントロールが可能なので問題ないのですが、注意したいことはお金に関するトラブルです。
寮生活であるフィリピン留学中にトラブルに巻き込まれる可能性は少ないかもしれませんが、私がフィリピン語学学校にて勤務していた際にあった実際のトラブルと、その対処法をご紹介したいと思います。
お釣りに関するトラブル
日本では考えられないのですが、フィリピンではお釣りを返すことを躊躇されることが多くあります。
大型ショッピングモールや病院など設備やシステムの基盤がある場所なら問題ないのですが、ローカルな個人商店や市場、タクシーなどは何かと理由をつけてお釣りを出さないようにしてくることがあります。
何度も聞いた台詞は「お釣りを持っていない」というものでした。本当に持っていない場合もあるかもしれませんが、日本人はこれを言ったらお釣りを諦めると考えているフィリピン人も多いように感じます。
確かに日本人にとっては数円〜数十円程度のお釣りの場合、「揉めるくらいなら諦めるか」と考える方も少なくないと思います。揉めて時間を消費し、なおかつ気分も悪くなるため、合理的な対処とも考えられます。
しかし経験上、少し強く「お釣りを返して」と伝えれば、あっさりとお釣りを出してくれることが多いです。そのため、状況にもよりますが、身の危険を感じない程度に交渉してみましょう!
「対処法」細かいお金を常に用意しておく
お釣りトラブルの対処法としては、当たり前ですが細かいお金を用意しておくことです。フィリピンではお釣りを出す出さないに関わらず、大きなお金で支払うと露骨に嫌な顔をされます。
日本では10,000円を出して嫌な顔をされることはないと思いますので、最初は疑問と同時に嫌な思いをすることになります。私はフィリピン生活で大きなお金を出すときは、申し訳なさそうに謙虚に支払うよう心がけていましたが、ローカルなお店や市場ではやはり嫌な顔をされることが大半です。
そのため、大きなお金は大型ショッピングモールなどで意識的に使用し、ローカルなお店や市場では細かいお金を使用するように心がけると良いと思います。
また、ローカルなお店や市場では本当にお釣りを持っていないことも多くあります。お店を運営する上で効率的ではないと思うのですが、そこは文化の違いや貧困が原因のようです。
そのため、「お釣りがないからちょっと待ってて」と隣のお店にお金を借りに行ったり、店の奥に入ってしまったりとかなり時間を取られることがあります。加えて、フィリピン人は時間にルーズな部分があり、急ぐことをしてくれないので、私たち日本人には少しフラストレーションが溜まってしまうかもしれません。
しかし、お釣りトラブルに関しては細かいお金を常に用意しておけば問題ないので、意識しておきましょう!
現地の人々との金銭トラブル
フィリピン人は、「日本人はお金持ち」という認識を持っている人が多いです。そのため、金銭トラブルにならないように、現地の人々とは良い距離感を保つことが大切です。
「トラブル例」いきなり声をかけられる
お釣りを返してくれない、ぼったくられるということも多いですが、いきなり声をかけられてお金を請求されることもあります。
日本人とフィリピン人は肌の色が違うので、すぐに日本人と見分けられてしまいます。金品などは身につけずできる限り現地の人々と同じ格好をしましょう。
「トラブル例」男女関係のもつれ
日本人はフィリピンでは男女関係なく人気があります。また、お金も魅力のひとつだと思いますので、容姿に自信がなくてもフィリピンではモテると感じるかもしれません。
そのため、もちろん一概には言えませんが、お金目的で近づいてくるフィリピン人も多く、男女トラブルには注意が必要です。「お金を貸して」「結婚しよう」など言われた際にも冷静に対処しましょう。
こちらはフィリピン人と付き合うのが悪いというわけではなく、可能性の話なのでお互い本気の付き合いでしたら何も問題ないと思います。
「対処法」現地の人との距離感を大切にする
留学生の中には、現地の方と付き合う方も少なくありません。確かに英語の勉強だけを考慮すると効率的なのかもしれませんが、リスクも伴うことを頭の中に入れておくと良いでしょう。
「良い人」「悪い人」と簡単に人を判断することは良くないですが、フィリピンは日本と比べ経済的に裕福ではなく、一定数の人が何かしらの目的を持って近づいてくるということは意識しておく必要があります。
ATMでのトラブル
フィリピン留学中の生活費をすべて現金で管理するのはリスクが高いため、多くの留学生の方はクレジットカードや海外プリペイドカードを使用しています。
「トラブル例」フィリピンではATMが故障していることが多い
フィリピンでは「故障中のATM」や「稼働はしているが、なぜかお金が引き出せないATM」などが多いです。
そのため、有効なクレジットカードや海外プリペイドカードを使用しても、引き出せない場合もあります。そんな状況に遭遇した場合は、焦らず日を改めましょう。
何度もカードをATMに出し入れしているとスキミング被害に遭ってしまう可能性が高まりますし、カードがそのままATMから出てこなくなることもあります。
フィリピンのATMはカード挿入部分の性能が良くないのか、カードが出てこない可能性が一定数あります(実際に何度か経験しました)。
そのため、カードを無理に押し込んだり、引き抜いたりせず慎重に扱いましょう!
「対処法」日本での事前準備
「ATMからカードが出てこない」「スキミング被害」などに対応するためには、日本からの事前準備が大切です。
以下のような対象法が有効になります。
- 合計2〜3枚のクレジットカードや海外プリペイドカードを作成しておく。
- 日本の信頼できるご家族や友人に海外送金の方法を共有しておく。
数枚のクレジットカードや海外プリペイドカードを作成しておくことで、「ATMからカードが出てこない」「カード盗難・紛失」などに対応できます。
また、スキミング被害に遭った際には、最悪の場合、貯金額全額を失ってしまうかもしれません。
そのため、「ご家族や友人に海外送金の方法を共有しておく」ことはとても大切です。
「対処法」利用のクレジットカードや海外プリペイドカード機能を把握しておく
事前に利用のクレジットカードや海外プリペイドカードの機能を確認することも大切です。
私は語学学校にて勤務していた際に、留学生の方をATMに案内し、お金を引き出す手順を案内していたのですが、一定数の留学生の方はお金を引き出せないことがあります。
それはATM側の故障ということも考えられますが、利用のカード側に問題があると考えられます。
ATMの使用方法や案内表示の英語の意味などは伝えることができますが、クレジットカードや海外プリペイドカードの機能はご本人に把握してもらうしかありません。
いくら現地で日本人スタッフがいても対応できないのです。
そのため、以下の点に注意する必要があります。
- フィリピンで使用可能なカードかを確認する。(CIRRUSやPLUSに対応しているか等)
- カードに海外キャシング機能があるか。
- 引き出し限度額の上限を超えていないか。
フィリピン留学前に必ず確認しておきましょう!
「対処法」語学学校に助けを求める
しかし、どうしてもお金が引き出せない留学生の方も実際にいました。
そんな時は最終手段として、「仲の良い同期の留学生などからお金を貸してもらう」「語学学校の口座にお金を振り込んでもらい、語学学校スタッフに引き出してもらう」などで対応しました。
こちらは語学学校によって対応が異なると思いますので、困った際には語学学校スタッフに相談してみましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか。フィリピンは留学先として人気が高いだけではなく、リゾート観光地としての一面もあります。
しかし、ひとつ道を挟めばスラム街になっている場所も多く、貧富の差が激しい国でもあります。
そのため、お金に関するトラブルには十分注意する必要があります。
こちらでご紹介したお金のトラブルは一例ですので、すべての留学生の方に当てはまるわけではないと思います。
しかし、日本とフィリピンの物価や生活水準の違いを把握し、節度を守った生活を送ることが大切だと考えています。