【みんな気になる】世界から見たフィリピンの治安
フィリピン留学するにあたって治安は気になりますよね。実際に留学生からも「治安どうですか?」と非常に多く聞かれます。非常に心苦しいですがウソ言っても始まりませんのでハッキリ言います。
治安悪いです!
実際にいくつかのデータを見てみましょう。
世界治安危険安全ランキング一覧と言うサイトを見つけました。
これは世界平和度指数に基づいてランキングされていますが、フィリピンは132位!
カナダ9位、オーストラリア18位、ニュージーランド3位(え?)、そして我らが日本6位・・・・??
いやいやいや、日本よりニュージーランドが治安が良いとかあり得ないですよね?
そう思ってもう少し調べてみた所、Wikipediaに以下の文章を見つけましたので、該当箇所をそのまま引用します。
この平和度指数を世界治安ランキングと勘違いしている人も多いが、そうではない。実際に、TOP10に入っている国はアイルランドを除いて犯罪発生率が日本よりかなり高い。逆に、中東の産油国のなかには治安維持に力を入れている国も多く、犯罪発生率が日本と同じ程度かサウジアラビアのように低い国も存在するが、潜在的テロの危険性や周辺国の緊張、人権等の問題から大きくポイントを落としている。
別にこのランキング=治安の良さとは必ずしも限らないと言うことですね。
そこでもう少し調べてみました。
若干古いデータですが、世界の殺人発生率国別ランキングと言うサイトを発見。
フィリピンは・・・・・・・・70位!
カナダ172位、オーストラリア184位、ニュージーランド192位、我らが日本は215位!
日本を出る以上、治安の悪い国へ行くことになるのは否めないわけですが、フィリピンはやはりちょっと治安は悪いとデータが示しているようです。
ちなみに、テロ事件発生件数ランキングだとフィリピンは堂々の第10位に入ってしまっております・・・・。
これは恐らくミンダナオ島で活動しているフィリピンのテロリスト「アブ・サヤフ」がいるからだと思われます。→Wikipediaのアブ・サヤフページ(留学生にはおよそ縁のない地域で小さく同族でテロ活動している人達です。)
とは言え、近年はカナダやオーストラリアでもテロが頻発していますので、どの国であっても油断はなりません。
もう少し新しいデータはないのかということで、世界最大の生活データベースサイト「Numbeo」も調べてみました。
このサイトは、治安以外にも物価・資産価値・健康・大気汚染・交通状況等を国別、都市別に比較出来ますので非常に便利です。
国別のランキングを見てみました。
順位自体は振られていないのでわかりにくいのですが、2014年の治安ランキングはこちらです。
左側の数字が「犯罪指数」(故に、数字が低い方が治安が良い)、右側の数字が「安全指数」(故に数字が高い方が治安が良い)となりますので、下に行くほど治安が良いと言う事になります。
近い順位にオーストラリアやニュージーランド、ギリシャ、イギリスがありますね。(このデータに基づくと、ニュージーランドやイギリスの方がフィリピンよりも治安が悪いと言う結果になっています。)
都市別で見てみましょう。
・・・・・治安、大して変わらないですね。
もう少し見てみましょう。
・・・・大きくは違わない。
・・・・もはやほぼ同じ数字ですね。
まあ、お時間あれば是非色々と調べてみて下さい。
結局データをいくつか見てもどの程度治安が悪いのかよくわかりませんが、日本に比べれば圧倒的に悪いのは否めない事実でしょう。
こちらをご覧下さい。
フィリピンの治安は悪いけどフィリピン留学は安全なワケ
フィリピン留学の場合、治安は悪いのですが全寮制&詰め込み学習で自由な時間がほとんどありません。
通学の必要もなければ、食事も学校で出ます。掃除洗濯も学校がやってくれ、売店もありますので1日の生活の全てをキャンパス内で完結することが出来ます。
つまり、外出機会自体が少ないため、学校の外で危険な目に遭遇する物理的可能性も限りなく低いと言うことです。
学校の敷地は高い壁で囲ってあり、校門にはセキュリティガードが24時間体制で常駐していますので、部外者は学校内には一切入って来れません。
こんな感じで。
キャンパス内にいる限り非常に安全な環境が担保されているのです。
一方でオーストラリアやカナダ、ニュージーランドは確かにフィリピンより安全な国と言えますが、生活自由度が高く、外出機会も必然的に多くなります。
故に、夜友達と飲み歩いたり、遅くまでカラオケして深夜に歩いて帰ったり・・・・
そうした日本と同じ感覚で行動していると、強盗にボコボコにされて財布のお金を全部盗られた・・・・なんてことになります。
そしてこういうケースはオーストラリアやニュージーランド、カナダでも実際に頻発しています。
単純に先進国だから安全だろうと言うイメージだけで軽はずみな行動を取ると痛い目に遭うことになります。
フィリピンは治安が悪いという認識から高い警戒心を持ち、且つ外出機会自体が少ない為、危険な目に遭っている方は圧倒的に少ないと言う治安のねじれ現象とでも言うべき事実があります。
そもそも、本当にフィリピンと言う国やフィリピン留学自体が危険なものだとしたら、いくら英語を習得したいからと言って年間約3万人もの日本人が渡航することはないはずです。
今日本人が最も留学する国がフィリピンなんです。(これまでずっと1位だったアメリカを既に抜いています。)
ついでに言えば、セブは年間100万人の観光客が訪れる都市ですし、日本人観光客がその1割程度を占めています。
日本から海外へ出て行くと言うことは渡航先がどこであれ、それまでよりも危険な地域へ行くと言うことに他なりません。(日本の治安は世界トップで夜道を女性やお年寄りが1人で歩ける国は他にほとんどないのですから。)
従って高い危機管理意識が必要とされます。
あなたが留学する際にフィリピンが日本並みに治安の良い国に生まれ変わっていると言うことはないでしょう。
だったらご自身の意識を変えるしかありません。
長い方は6ヶ月〜1年くらいフィリピン留学される方もいらっしゃいますが、危機管理意識を持っている方は1度も危ない目になど遭うこともなく留学期間を終えます。(危ない目に遭っているなんて学生の方が圧倒的少数派です。)
よく学生さんからは「両親を説得する為に治安が良いことの証明や何か論拠が欲しい」と言った事を言われますが、そんなものはありません。
繰り返しますが、フィリピンは治安の悪い国なのです。
それを認識して行動する事が大切です。
フィリピンの治安は各都市により発生する犯罪も異なるものの、クラークやセブといった留学先として人気の都市では治安も比較的安定しています。観光客も多く昼夜を通して人の往来と活気があるため、気にするようなことは無いと言えます。特にに昼間はどの都市でも人が行き交っていますし、フィリピン留学の場合にはあまりウロウロ外を出歩く事もない為、治安のことを考えず勉強に集中することができます。
フィリピンにある語学学校などのほとんどは、各都市の中心部や人の集中している地域に立地しています。もともと治安が良い場所を選んで設立された語学学校も多数あります。
しかし行ったことのない場所へ遠出する際や、夜出歩く場合は注意しておくことも大切です。出歩く際には多額の現金を持ち歩かない、過剰な装飾品を身につけない、バッグはしっかりと手で持つなどの注意点があります。また人が多いメインストリートや幹線道路を歩き、不用意に細い路地などに迷い込まないないようにしましょう。歩いていて人通りが少ないと感じたら戻ることも選択肢に入れておきます。人が多いことは安心感にも繋がるので、集団行動することも重要になります。
現地スタッフや教師に引率してもらう方法もあります。少し遠い観光地や行きたい場所があったり、留学して日も浅く分からないことがあるなら声をかけてみましょう。ほとんどの場合こころよく引き受けてくれますが、現地に詳しい人が一人居るだけでも安心できます。休日になると教師が観光案内をしてくれる場合もあります。
そう言う行動が取れない、或いは、それでもまだ不安だ・・両親を説得出来ない・・と言う方は、今はフィリピン留学を見合わせた方が良いでしょう。
何もフィリピン留学する人が偉いわけでも何でもありません。
治安が悪い国を治安が良いと嘘つくわけにも事実をねじ曲げるわけにもいきません。
日本で出来る勉強だってありますし、今はオンライン英会話もありますので、決心がつくまではそうした形で英語の勉強に取り組んでも良いと思います。無理してフィリピン留学しないといけない理由なんて何一つありませんので、エージェントや学校のセールストークに騙されないようしましょう。
大使館が発行している学生被害報告も参考になると思います。ご一読頂き、現地では節度ある行動を取るよう心がけましょう。