アメリカ学生ビザ取得までの大まかな流れを教えてください。
観光ビザでは、週に18時間未満、かつ90日以内だけ学校に通うことができます。
それ以上の期間通う方は学生ビザ(F1ビザ)の取得が必要です。
(90日以内の滞在でも週18時間以上の授業を受ける場合はこのF1ビザの取得が必要です。)
※学生ビザ申請は余裕を持って進めることが重要ですが、学校のコース開始日より120日前には発給されない(=大使館がビザ付のパスポートを預かる)ため、2か国留学の方や留学前に海外旅行を考えている方は注意が必要です。
ビザ取得までの大まかな流れは以下の通りです。
学校のお申し込み
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I-20(入学許可証)の発行
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SEVIS費用の支払い(学校が代理でやってくれる場合もあります)
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オンライン上でDS-160を申請
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アメリカ大使館もしくは領事館での面接
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ビザ付のパスポートが手元に届く
それでは具体的な流れをみてみましょう。
1.学校を申し込む
学生ビザを申請するためにはまず、学校が発行するI-20(留学生の資格証明書の
ようなもの)という書類が必要になります。
学校によっては、I-20発行の際に英字の残高証明書を追加で提出しなければならないこともあります。
これは、アメリカ側も「学生ビザでアメリカに入国した人が、違法労働をしたり、違法滞在でずっとアメリカに滞在しては困る」と考えているためです。
留学生が日本でどれくらいお金を持っているか確認することで「この人はきちんとお金を持っているな=アメリカで働かなくても大丈夫なお金だな」と学校が判断してくれるんですね。
なお目安の金額は学校によっても異なりますが、2,500ドル×滞在月数ほどご用意いただくと安心です。(金額が多いに越したことはありませんが…)
2.次にDS-160(ビザ申請書)申請のための必要書類をそろえます
・残高証明書(学校からの提出要請がなかった場合にはここで準備します)
・証明写真(規定サイズのもの1枚と写真データ)
・学校から発行されたI-20(手元に届くまではPDFでも可)
・SEVIS(移民局データベース)の支払い証明書(学校が代行した場合はPDFで送られてきます。)
・滞在期間+6か月以上の残存有効期間があるパスポート
(過去にアメリカ渡航歴がある方はその時に使用したパスポートも。)
3.DS-160をオンラインで申請します
必要書類を揃えたらオンラインでDS-160を申請します。オンライン申請では留学生の基本情報、犯罪歴、健康状態、これまで米国に渡航したことがあるかないか、などがあります。
また、申請内容によっては追加質問がある場合があります。(2番で準備した写真データもアップロードをします)
オンラインでの申請が完了すると確認ページが発行されるのでそちらを印刷してDS-160の申請は完了です。
4.ビザ申請料の支払いと面接予約
DS-160とは別のウェブページ(ビザ申請の登録画面)でビザ申請費用(DS-160の
申請費用:160ドル ※2017年3月時点)の支払いとアメリカ大使館(領事館)の面接予約を行います。
※面接はオンライン上で予約をとりますが、面接の予約を変更できる回数は限られています。
予約変更や面接に不出席の場合の変更を3回行なった場合、再度ビザ申請料金を支払わなくてはなりませんので注意しましょう。
5.大使館・領事館での面接
これまで申請で作成した書類一式を持って予約した大使館・領事館で面接を行います。
ちなみに、面接時間は個人によりますが大体5~10分程度で、質問内容は以下のようなことを聞かれます。
・米国に行くことの目的
・滞在の期間
・滞在予定の都市
・帰国後の予定
・以前に外国で問題を起こしたことがあるかないか
・米国に滞在していたことのある時期の確認
ここで重要なのは、「純粋に英語の勉強のために渡航して、終わったら必ず帰
る」 ということを正確に伝えるということです。
また長期の方の場合は「なぜ長期で留学をするのか」というのを追加質問される
可能性があります。「留学の動機と卒業後のプラン」を、面接官が理解できるよ
うに説明できるようにしておけば、より良い準備になると思います。
心配な方はStudy Plan(留学計画書)や在職証明書などの日本とのつながりを示す
書類を別途ご用意いただくと安心です。
アメリカ大使館公式 面接についてのビデオがあるのでこちらも事前に見ておきま
しょう
↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=GxOZrZegdTk
そして面接時の持ち物は忘れないようにしましょう!
6.ビザの受取り
もし面接にパスすると面接を受けた日から約1週間でビザがついたパスポートが自宅に郵
送されてきます。
これでビザは取得完了です!