英語を話すことに対して前向きになれた私の短期留学

留学した理由

私は、大学で英語を専攻しているのですが、日本で勉強していても全く語学力が上がらず、悩んでいました。ちょうど春休みが近づいていたので、春休みを有効活用して英語力をあげるためになにか始めようと思っていました。そんなときに、友達と海外に留学しにいこうという話になり、いろいろな国を検討した結果、フィリピンが値段も安く、しかもマンツーマンで教えてくれるということでフィリピンに決めました。私は以前オーストラリアに１ヶ月ほど留学した経験があるのですが、その時はグループ授業だけで、マンツーマンはぜひ受けたいと思っていたのでそこも決め手になりました。
TARGETを選んだ理由ですが、代理店の方から提示された学校の中で1番安く、評判がよかったのでTARGETにしました。

授業

TARGETは毎週月曜日に新入生が入ってきます。
初週の月曜日にまずレベルを分けるためのテストをします。レベルは六段階ありますが、私は下から二番目のHigh beginnerでした。TARGETのほとんどの生徒は、Low beginnerやHigh beginnerからのスタートなので、英語ができなくても心配することはありません。
（ただ、全くできないという状況だと苦労するので、中学英語はできるようにしていくといいと思います。）そして、次の日には、授業がスタートします。
TARGETの最大のメリットは、自分で希望した授業を好きなように決められるところです。もし、何を取っていいかわからなくても、レベルに基づいて、日本人のスタッフの方にアドバイスをもらえたり、講師の方と相談しながら決めることができます。また、授業内容や講師の方を変えたいときは、途中であっても変更することができます。

私は、TARGET5というマンツーマン5つにグループクラスを2つとっていました。
（他に、マンツーマン6つにグループクラス2つのTARGET6、全てマンツーマンもあります。）
授業内容は、スピーキング、リーディング、ライティング、リスニング、発音練習、TOEIC対策など、多岐にわたり種類があり、その中で、自分が足りない部分や受けたい受けることが出来ました。私は、3週間と短い留学だったので、スピーキング、リーディング、ライティング、リスニングを取りました。
授業は、グループクラス以外個室で受け、教材に基づいて授業をすすめました。
雰囲気は常にオープンでとても受けやすかったです。

元々人見知りで、受ける前はマンツーマンに不安がありましたが、講師の方がみんなフレンドリーで優しかったので楽しく授業ができました。普段日本で英語の授業を受けている時、分からなくても放っておいたり、恥ずかしくて質問できなかったりという事が多かったのですが、マンツーマンでは、全くそういう事はなく分からなかったらすぐ質問することができました。もし、わからない部分があっても違う言い回しをしてわかるまで熱心に説明してくれました。授業は50分でしたが、毎回もう終わったと思ってしまうほど楽しく集中して受けることができました。たまに、先生と話に夢中になりすぎて授業をやらずに終わる、なんて日もありました（笑）。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　仲良くなった先生と

また、グループクラスもマンツーマン同様に楽しく受けることができました。クラスによって人数は違いますが、大体5～6人程度で、多くて10人のところもありました。私が取った授業は、General Englishと、Conversationのクラスだったのですが、General Englishは問題を解いてみんなでそれについて話し合ったりしました。また、Conversationでは、1つの議題にそって討論したり、楽しく会話をしたりしました。TARGETでは日本人が多いのでクラスに日本人ばっかりで、授業中につい日本語を喋ってしまったりという事もありましたが、その都度講師が注意をしていたので、良かったなと思います。
また、グループクラスでは、普段話さない人達と話したりできるので、友達の輪を増やす場でもありました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　グループクラス仲間

施設

セキュリティがとてもしっかりしているのが1番安心出来ました。TARGETは、日～木曜日は11時までの門限があり、金・土曜日は門限がなかったのですが、明け方でも何時に戻っても、常に玄関にはセキュリティの方がいて、外出する際も戻ってくる際も優しく出迎えてくれました。
また、TARGETには寮が3つあり、1つは教室などが併設している寮で私はここの寮で過ごしていました。もう1つはアネックスといって、教室がある寮の真向かいにある寮です。結構新しいようで写真で見る限りでは、とてもきれいでした。最後は学校から歩いて5分～10分ほどの場所にある外部寮です。どちらも1回も行ったことがないのでよくわからないのですが、友達の話を聞くと良さそうな感じでした。
部屋は3人部屋を使用していたのですが、冷蔵庫、ドライヤー、エアコン、勉強机など基本的なものは全て揃っていたので不便なことはなかったです。部屋によっては、前の人がおいていったものなどで生活用品がそろっているところもありました。気になるシャワーの水圧ですが、確かに日本と比べると弱いですが、特に困ることなく使えました。
学校内には、ウォーターサーバーが多数置いてあり、水もお湯もでるので、わざわざスーパーで買わなくても大丈夫です。（タンブラーがあると便利です。）
また、Wi-Fiは部屋によっては、通る部屋となかなか通らない部屋があるようでしたが、学校内は基本的に通っていました。
私の寮は、教室のほかに事務所・食堂・休憩所が併設してありました。
食堂はお昼ごろがかなり混んでなかなか席が見つからないこともありました。夜ごはんの時間が終ったあとは、自習室としても使われていました。また、ニッパハットとよばれる休憩所があり、そこで授業が終わった後に友達とお話ししたり、バドミントンをしたりして遊んでいました。
何か困ったことがあれば事務所に日本人スタッフがいてすぐに対応してくれます。

周辺環境

TARGETの周辺は、現地民の家が多く、ローカルな場所にあります。外に出ると、現地の方がいつもフレンドリーに話しかけてくれ、昼夜問わず常に人がいて活気がありました。
また、歩いて5～10分程の場所にショッピングモールが２つあるので、生活用品やお菓子など必要な物はそこで買うことができます。レストランやフィリピンで有名なJolibeeもあるのでよく友達と食べに行っていました。基本的に、フィリピンでの移動はタクシーを使うので特に不便なことはありませんでした。一度もいけずに残念だったのですが、近くにサリサリという現地の飲み屋さんがあり、TARGETの生徒はよくそこに飲みに行っていました。他にマンゴーシェイクがとてもおいしいお店（名前を忘れてしまったのですが、TARGETの生徒にきけば誰でも知っています (笑)）があり、そこがおすすめです。
唯一怖いと思ったのが、TARGETから大通りにでるまでの道にたくさん野良犬がいたことです。しかし、それも始めのほうだけで、全く襲って来ないのでむしろ可愛かったです。

留学の良かったところ

もともと私は英語で伝えたい事が上手く伝えられず、恥ずかしこともあり英語を話す事に後ろ向きだったのですが、この留学を通じて自信がつきました。分からないことは素直にわからないといえるようになったし、思っている事も伝えられるようになりました。例え、伝えるのに時間がかかっても、相手はちゃんと待ってくれるし、理解してくれようとします。どの言語も同じですが、大事なのは伝えようという気持ちだと思います。今もスムーズに話すことは出来ませんが、その事がわかっただけでも大きな収穫だったと思います。
正直三週間という短い留学期間だったので、あまり英語力が上がっていないと思っていたのですが、TARGET入学当初は、High beginnerだったのが、Low internationalに上がったのでうれしかったです。先生が毎回授業でほめてくれたのもやる気につながりました。
また、TARGETは日本人が7、8割、後はほとんど台湾人です。しかし、年齢層が多様で、私がいたときは、一番下は15歳、上は60歳でした。春休みだったこともあり学生がおおかったです。みんなそれぞれ目標があって来ていて、仕事をやめて勉強に来た人や海外のインターシップやワーキングホリデーに行く前に来た人などさまざまでそういった人たちの話を聞くのも刺激になりました。TARGETにいる先生も、来る人もみんな優しくてフレンドリーで友達が多くできました。その友達や先生とは帰国してからも連絡を取りあっています。

　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　卒業証書　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　バッチメイト（同時期に入学した人）と

辛かったこと

私は、フィリピンの食べ物が口に合わない、なんてこともなく、留学生活が楽しかったのでホームシックになることも全くありませんでした。ですが、原因は不明ですが、なにかにあたって１週間ほど腹痛になり、それが1番辛かったです。最初は授業も受けれないほどだったのですが、学校に週一で訪問するお医者さんにみてもらい薬をもらい、はやく治すことができました。お医者さんも優しく、アシスタントの方が日本人だったので、言葉に苦労することはありませんでした。周りにも風邪を引いたり、なにかにあたったりという友達が多かったので、やはり衛生状態が日本ほどはよくないので、外食の時は気をつけなければいけないなと感じました。

学校生活全般

TARGETは、セミスパルタで、基本的に週５日授業で希望すれば、ナイトクラスも受けることができます。土日は休日になります。しかし、成長できるかは自分次第だと思います。もちろん日本にいるよりは確実に英語でしゃべる回数は増えるのですが、授業が終わった後や休日にどうしても日本人ばかりと喋ることが多くなってしまったので他の国の友達と過ごしたり、自習の時間をちゃんと作ることが大事だなと思いました。遊ぶ時は遊ぶ、勉強するときは勉強とメリハリをつけれるかで一か月でもだいぶ変わってきます。

洗濯については、週三回することができ、翌日にはきちんとたたまれた状態で返ってきます。
掃除も週三回部屋にお掃除のスタッフがきて、シーツやゴミ袋の交換にすみずみまできれいにしてくれるので、快適に過ごせます。

TARGETの食事は、日本資本なので、食事がほとんど日本風のご飯でした。量も多く満足いくものでした。日本食といっても、あくまで日本風なので最初は口に合わないという友達もいましたが、だんだんみんな慣れて最終的に美味しく食べていました。

また、私は、授業が終わった後によく学校内で先生や友達と一緒にバドミントンをしたり、サッカーをしたりして遊んでいました。先生や他の国の友達に日本語を教えたり、逆にタガログ語などを教えて貰ったりして親睦を深めることができました。
他にも、月一くらいで、イベント行事があるようで、先生も一緒になってみんなでゲームをして盛り上がっていました。